五行詩【ここで転んだら】
ここで転んだら 一人では 立ち上がれなくなる それが 恐かったのだな
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
ここで転んだら 一人では 立ち上がれなくなる それが 恐かったのだな
鋭いだけで 体温のない 脆い言葉だ 見ていて わかってしまう
同じ花を 見ていたくて そんな 気持ちで 眺めている
いつのまにか 年を取ったと 思えるくらい 生きたのだな 一病息災の人
みぎー うえー ひだりー したー よこー 言いまちがうー ごめんなさーい わたしもー
ごまかさず 触れた こぼれたままの かなしみを 掬って
いじけて しぼんでいくのが 曇りなんだ 自分に 烽火を上げよう
残された 人は 生きてきた 言葉にはしない 挽歌
カタ、ヒジ、ヒザ! 塗る軟膏は アズ、リン、へパ! ラップみたいに 今日もナースが歌う
手に取ったら ますます寂しくなるんだ やけっぱちの心 しずかに テーブルに置け