五行詩【低圧アラーム】
呼吸器のマスクがずれるくらい 凄まじい揺れ 低圧アラームが鳴る 声をかける 直す 私もヘルパーさんも両親も、必死
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
呼吸器のマスクがずれるくらい 凄まじい揺れ 低圧アラームが鳴る 声をかける 直す 私もヘルパーさんも両親も、必死
ああ…稔さん無事で良かった… そう言って顔見て、安心して 訪看さん涙がほろり すこし手助けして また、次のお家に駆けつけに行った
すぐ、まもなくして 仕事場から飛んできてくれた お姉ちゃん ぼくと父母、安心させて力づけ 今度は、兄のもとに駆けて行った
三人必死で、身を挺し ベッドのぼくを 呼吸器を ささえきってくれた おかげで生きることができた
もう言葉がない… まして歌など出てこない なぜできる? なぜできようか! 心がこわばり動かない
おもいきり恋う おもいきり悼む おもいきり笑う おもいきり望む 万葉人の健やかを浴びて
転んでしまうのではないかと 歩く自分を常に危ぶみ 転ばされるのではないかと 道行く人を常に恐れて いつしか臆病になっていたのだ
厚い雲が出てるからダメ 快晴ではないからダメ そんな判断は求めていない ぼくはただ 今、流れゆく空を写したい
もし、わたしが倒れたら この子は どうなってしまうのだろう そんな不安を抱え 生きている親がたくさんいます
孤立を破りヘルプを求める 目の前には ありったけの勇気を出して 越えていく ひと筋の静かな川がある