五行詩【命綱を握るのは】
命綱を握るのは どこまでも自分である 無力を転じる 生き抜く力 明け渡さない
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
命綱を握るのは どこまでも自分である 無力を転じる 生き抜く力 明け渡さない
天井と窓辺を 見ているばかり できないだらけの毎日に この指先から 風光るのが見えた
この 一本の指先が 動かせるという 幸い 百万馬力
自分の命綱を賭け 声を上げる あなたには 届いたのかもしれない 私は 見ています
「志があるなら 負けはない」 あなたから 僕にも交わされた 勇気の盃
旗は 強い風が吹きつける時 音を発します 力強くはためきます 今がその時
腹に据えかねても 屈辱を感じても 動けない僕は自分から この場を 立ち去ることはできないんだよ
人に聞かれない自由 人に見られない自由 私の空間を求める自由 私の時間を過ごす自由 ありふれるだけに大切な
一括りにできない 「私」と 「あなた」で それぞれが 一隻の船なのです
介護ベッドの上で 毎日を生きる生活の人に 絶えずもっとも必要なのは 「やあ こんにちは」って 訪ねてくる 医師であり、看護師であり ヘルパーであり 友だちであり、恋人であり 家族であり 暮らしの時間をともにする人だ