五行詩【滑落】
滑落したかの数日夜 寒さ堪えるこの部屋で 父と母には 身を横たえる場所がない このままでは、倒れてしまう
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
滑落したかの数日夜 寒さ堪えるこの部屋で 父と母には 身を横たえる場所がない このままでは、倒れてしまう
つながりたい けれども、つながれない 無事ですか? その問いかけに 応えられないもどかしさ
こんなにも母の手は しわがあったのだろうか こんなにも父の髪は うすくて白くなっていただろうか 震災によること明らかなり
もう言葉がない… まして歌など出てこない なぜできる? なぜできようか! 心がこわばり動かない
勇気を出すために ちょっとだけ 玄関の前に佇んだ 扉をたたく新たな運命に 居留守は、できない
今日は しずかな一日だ しずかすぎる一日だ 君のことを 考えている
バチバチバチ 音がきこえそうなくらい ある日は一日中 考え、考え 疲れきって 眠る
その全体を包めば 愛しく その部分をみれば 苛つく ……平静になろう
受ける 受けとめる 果てのない毎日 容れられる 量を 広げるしかない 戦
雪… ふりしきる 真冬のなかでも やはり歩いた 歩いて行った 子どもの頃を思い出す