五行詩【外気感】
久しぶりに出てみて気がついた 街の外気感は なんと強力なことか そして動的だ この真っただ中で皆んな生きているんだ
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
久しぶりに出てみて気がついた 街の外気感は なんと強力なことか そして動的だ この真っただ中で皆んな生きているんだ
経管栄養や呼吸器を 使うのは ひとつの喪失で それ以上の生きる力を取り戻す 活の手段なのだ
ときに 耐えがたくもある 数々を わらい溶かして 冬日かな
行きの ざんざ降りが 帰りには 出会う すてきな夕景
ある日、目のまえが ぐるぐる回ってしまったときには まず、おとなしく目をつむる ゆっくり 動く そうすることにしている
病 という 命の一プロセスを 無いと思いたがる罠から 抜けられたことは 良かったと思う
勇気をだして 外からの 風を迎え入れよう それが 幸せを守ることなんだ
今、あきれるほどの 痰の多さにうんざりなのだが それは体内での 知られざる 生の攻防戦の証しでもあって
落ち込んだ時に ふわり ありふれた日々のなかで 生活の光に 救われることがある
家の台所の音 そうじ機の音 洗い場の音 今日も聞こえる しあわせの音