五行詩【小康の舟】
あるいは 何度も 造れる 小康の舟が あればいい
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
あるいは 何度も 造れる 小康の舟が あればいい
呼気弁に 耳を近づけて 命の 内なる風を 聴いて打たれた
鼻マスク しているときの方が 自分の顔らしく 見えてくる おもしろいと思う
こころは どこまでも自由だからって からだのことが どうでもよくなる わけではない
このクッション 新しくした? 些細すぎるほどの ひとことに 朝が始まっていく
他人事ではない だれにでも 起こり得るところの 病であり ケガなのである
病とは 生存しようとする 命の ありのままの 全力疾走なんだ
カテーテルが 蛇のようにも思えたけれど やっぱり彼女は 働きもので 人の命の守り神なんだ
スロープに 小さな花の 道を見た 台風一過の 秋空のもと
病気や障害のあることを 恥じないことと 健康を無上の宝として 貴ぶこととは ぼくの中では矛盾しない