五行詩【旗印】
点滴ポールに 経管食 生き抜くと いう 旗印
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
点滴ポールに 経管食 生き抜くと いう 旗印
往診の先生 息せき切って 来てくれる 安心を届けに 来てくれる
「ありがとう」 介護士さんの がんばる汗が 額に ぽったん 夏の訪問入浴日
停電をもたらす 気まぐれな 雷の神さま 「呼吸器は止めて くださるな」
車いすに乗って 春風に乗って 晴れ晴れと こころ 連れ出す
春の便りが カーボンコピー されてくる この白き 病牀六尺
寝たままで スッキリと 家庭散髪 葱坊主が一匹 できる
鼻の管を留める ばんそうこうを 顔に留まった 白い蝶々に してくれた
自分の骨身に 活を 入れるための 呼吸器を つける
食べたいと思う 人がいて 食べさせたいと思う 人がいる 経管栄養の一日