五行詩【お腹に住んでる】
毎日の経管栄養 たまに お腹に住んでる 小ちゃな餓鬼が 騒いだりする
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
毎日の経管栄養 たまに お腹に住んでる 小ちゃな餓鬼が 騒いだりする
丑三つ時の 体位変換 虎落笛が 吹く 無言劇
呼吸器の音 常夜灯の光 ささやき声 夜の 体位変換
コンビナートの パイプラインの 接続のようなものだ 自分で入れる 鼻の栄養カテーテル
なかなか入らぬ 鼻への栄養カテーテル こいつ 蛇のように 思えてくる
往診の先生の 聴診器 ひいやりと 冬模様 伝えてくれる
新調した車椅子 浮き浮きと 春を 待つかのように 駆け出しそう
変わりつつある 毎日を積み重ね これからも 歩みつづける 今年、幸あれ
くるまいすに 乗って 日の ひかりに あたりにゆく
キー入力の カーソルが 往きつ戻りつ 揺れながら 綴る言の葉