五行詩【晩夏の虹】
手術を前に 窓から見えた 晩夏の虹を そっと心に 首飾る
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
手術を前に 窓から見えた 晩夏の虹を そっと心に 首飾る
ただ人間力のみが わが武器となるならば 自立とは 命を磨く ことなのか
回り道ばかり してきたお蔭で 拾うことのできた 落ち葉を焚いて こころ 温める
あなたの元に 障がいを持ち 生まれてきた だからこそ綴れる たくさんの 物語
自分なりの 春夏秋冬を 生きる 季節外れの 服を脱ぎ捨て
ふと、こころが沈む ときもあるけれど 胸の奥の 火を打つ石は 失うまい
地味だけれど 今風ではないけれど 最後まで咲き抜く 菊の花の勁さが 好きだ
気がつかないだけだ 外は意外に 晴れている 窓を全開に いのちを全開に
自ずから 心田に 在る 蓮を 咲かせる
諦観も 虚無も冷笑も 僕は要らない 胸中に一輪 寒梅は 咲く