五行詩【蚊取り線香】
懐かしむつもりで 点けたら 蚊取り線香って こんなに 目にきたっけかな
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
懐かしむつもりで 点けたら 蚊取り線香って こんなに 目にきたっけかな
いつのまにか 年を取ったと 思えるくらい 生きたのだな 一病息災の人
みぎー うえー ひだりー したー よこー 言いまちがうー ごめんなさーい わたしもー
カタ、ヒジ、ヒザ! 塗る軟膏は アズ、リン、へパ! ラップみたいに 今日もナースが歌う
経管栄養を 入れながら うたた寝する 特技だな 安心している
手が冷たくて ごめんね 脈をとられて そんなに 嫌でもない冬
病気になって思う 変わるのは わたしだけでなく あなたも 変わることになる
閃輝暗点 やりすごしながら 明日の 悩みを 持ち続けてる
呼吸器の 音だけになる 月夜か 眼が 冴えている
私は一生のうち 人の名を 何回呼んで 呼ばれて 生きるのだろう