五行詩【外に出よう】
あまり使わない 淋しげな 僕の車いす 「外に出よう」と 語りかける
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
あまり使わない 淋しげな 僕の車いす 「外に出よう」と 語りかける
どんなときも 「大丈夫だ」 祖父から母から 私への 魂の 贈り物
逃げても 逃げても 影は付いてくる と もう解っている
何処でもない 此処に 咲いている 花を 摘みにゆく
鳥籠の中の 「小心翼々」 解き放てば 雲雀のように 天高く
落ちゆく涙 生きると 決めた その瞬間を 盾に 砦に
キー入力の カーソルが 往きつ戻りつ 揺れながら 綴る言の葉
心エコーを診る 医師の肩越し そっと垣間見る 生の証は 紛れもなく
できることと できざることとを 問う我は いったい何が できれば良いのだ
嗚呼 僕も 生きているんだ 青空の 真っただ中に 融け込んでいる