詩【新しいところ】

岩崎航の詩のテキスト画像。「新しいところ」、広瀬通り経由、仙台駅前行き、それ以外のバスに、乗ることは、あのとき冒険だった。青葉通り経由、仙台駅前行きの、バスに、一人で乗れるひとが、大人に見えた。あれから三十年も生きながら、ぼくは新しいところへ、踏み出すことに、なにかしら、臆病になっていたのではあるまいか。
新しいところ 

広瀬通り経由 
仙台駅前行き 
それ以外のバスに 
乗ることは 
あのとき冒険だった 

青葉通り経由 
仙台駅前行きの 
バスに 
一人で乗れるひとが 
大人に見えた 

あれから三十年も生きながら 
ぼくは新しいところへ 
踏み出すことに 
なにかしら 
臆病になっていたのではあるまいか