五行詩【此処に】
何処でもない 此処に 咲いている 花を 摘みにゆく
岩崎航 OFFICIAL WEB ベッド上から五行詩に綴る
何処でもない 此処に 咲いている 花を 摘みにゆく
鳥籠の中の 「小心翼々」 解き放てば 雲雀のように 天高く
落ちゆく涙 生きると 決めた その瞬間を 盾に 砦に
キー入力の カーソルが 往きつ戻りつ 揺れながら 綴る言の葉
心エコーを診る 医師の肩越し そっと垣間見る 生の証は 紛れもなく
できることと できざることとを 問う我は いったい何が できれば良いのだ
嗚呼 僕も 生きているんだ 青空の 真っただ中に 融け込んでいる
病院の帰途 寝台車の 窓から見えた空 ただ 青く 限りなく