読者への手紙

本を読んでくださってありがとうございます。
感想カード、拝見しました。高校生の皆さんお一人お一人が、ご自身のことと、私の今とを重ねて心を動かしてくださったこと、とてもうれしく思います。
皆さんはこれからも、自分の人生を生きるなかで、さまざまな経験をされていくと思います。ままならなくてもどかしいこともあります。他人がどう思おうと心に決めた大事なことを一人で貫いていく局面もあるかもしれません。もしかすると今、その真っ只中にあるという人がいるかもしれません。
この御礼の一文の場をかりて、私から一言だけ皆さんに届けたい言葉があります。それは、自分の本当の気持ちを折りたたまないで生きていってほしいということです。
大きな壁、先の見えないような悩みや苦しみに直面したとき、この「折りたたまない」という言葉を思いだしてください。かりに当初思い描いていたとおりではない状況を受け入れなくてはならなくなったとしても、「折りたたまない」で向き合っていったこと、闘った手応えは、必ず活きて自分を支えてくれるし、幸せにしていくと、私は信じています。

2016年3月28日 岩崎航

※大阪の高校生の皆さんから詩集『点滴ポール』の感想をいただきました。その返信です。