五行歌【目の光】

五行歌【目の光】 消耗して/また頬が凹む/鏡を見る/目の光は失わないように/したい


 
 消耗して
 また頬が凹む
 鏡を見る
 目の光は失わないように 
 したい
 

五行歌【健康】

五行歌【健康】 心と体の苦しみに/生活が/呑み込まれず/きみと、ぼくに/安らぎがあること


 
 心と体の苦しみに 
 生活が
 呑み込まれず
 きみと、ぼくに
 安らぎがあること 
 

五行歌【できそう】

五行歌【できそう】 その引き出しの多さ/工夫の細かさに/驚いた/そして/何だってできそうに思えてくる


 
 その引き出しの多さ
 工夫の細かさに
 驚いた
 そして
 何だってできそうに思えてくる 
 

五行歌【呼ぶ】

五行歌【呼ぶ】「辛かったら
いつでも呼ぶんだよ」/薬みたいな/言葉/いや、薬だね


 
 「辛かったら
 いつでも呼ぶんだよ」 
 薬みたいな
 言葉
 いや、薬だね
 

五行歌【自由】

五行歌【自由】 人に聞かれない自由/人に見られない自由/私空間を求める自由/私時間を過ごす自由/ありふれるだけに大切な


 
 人に聞かれない自由
 人に見られない自由
 私空間を求める自由
 私時間を過ごす自由
 ありふれるだけに大切な 
 

詩【人々の中で】

詩【人々の中で】 大気を呼吸すること/体に栄養を取り入れること/トイレに行くこと/自宅に住まうこと/おしゃべりすること/珈琲を飲み、酒を飲むこと/外に出かけること/ああだこうだと仕事すること/愛すること/つながりあって/人々の中で生きて死ぬこと/それを人間らしく望んでいるだけだ



 大気を呼吸すること
 体に栄養を取り入れること
 トイレに行くこと
 自宅に住まうこと
 おしゃべりすること
 珈琲を飲み、酒を飲むこと
 外に出かけること
 ああだこうだと仕事すること
 愛すること
 つながりあって
 人々の中で生きて死ぬこと
 それを人間らしく望んでいるだけだ 
 


●ヨミドクター/岩崎航 連載エッセイ『筋ジストロフィーの詩人 岩崎航の航海日誌』
 緊急寄稿「つなげたい 社会のなかでともに生きる灯火」
 https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160817-OYTEW172295/

五行歌【生きている】

五行歌【生きている】 夏の空、夏の雲が流れて/きれいだ/この夕べ/あなたも僕も生きている/涙が出るほどうれしいね


 
 夏の空、夏の雲が流れて 
 きれいだ
 この夕べ
 あなたも僕も生きている 
 涙が出るほどうれしいね 
 

五行歌【これからは】

五行歌【これからは】 大丈夫ですよ/これからは/心配するのではなくて/見守るだけで/よいのですよ


 
 大丈夫ですよ
 これからは
 心配するのではなくて 
 見守るだけで
 よいのですよ
 

五行歌【紙一重】

五行歌【紙一重】 苦を受けること/苦をひらくこと/その異なりに/ぼくは/希望の紙一重を感じている


 
 苦を受けること
 苦をひらくこと
 その異なりに
 ぼくは
 希望の紙一重を感じている 
 

五行歌【一人の中に】

五行歌【たがいちがいに】 たがいちがいに/一人の中に/健やかなところ/病んでいるところ/きみと僕の光だ


 
 たがいちがいに
 一人の中に
 健やかなところ
 病んでいるところ 
 きみと僕の光だ